最終更新日:2019.12.11
サーフィンにとって辛い季節となるのが冬です。ですが、冬だかららこそのグッドウェーブだったり、冬がシーズンを迎えるポイントもあります。また凛とした空気の中のサーフィンも、それはそれで良いものです。
とはいえ、冬のサーフィンは当然ながら冷たい海水温との戦いでもあります。この冷たい海水温で最も注意したいのが「サーファーズイヤー」と呼ばれる恐ろしい耳の病気があります。
冬のサーフィンで最も恐ろしい「サーファーズイヤー」とは?
- 外耳道の骨が増殖して外耳道を塞ぐ
- 冷たい水の刺激が原因
- 個人差が大きい
サーファーズイヤーは正確には外耳道外骨腫(がいじどうがいこつしゅ)と呼ばれ、冷たい海水に入り続けることで冷たい水の刺激から耳を守ろうとする自己防衛によって外耳道の骨増殖を招く反応性変化だとされています。
サーファーズイヤーの初期症状はほとんどありません。また、サーファーズイヤーは進行するまでに症状が乏しく、さらに個人差が大きいのも特徴です。プロサーファーでもサーファーズイヤーを認めない場合もあれば、千葉で週一ペースの一般サーファーが1シーズンで発症することもあります。
サーファーズイヤーは個人差が大きのも事実ですが、多くの場合でサーフィン歴が長く、サーフィンの頻度が高いサーファーほど、重度のサーファーズイヤーへと進行している場合が少なくありません。
サーファーズイヤーの対策は「耳栓」をするしかありません!
- サーファーズイヤーは知っている・・・・・85%
- 耳栓をしてサーフィンしたことがある・・・25%
サーファーズイヤーについてのある調査結果では、サーファーズイヤーについて知ってはいるものの、サーファーズイヤーの唯一の予防策となる「耳栓」を使用してサーフィンを行ったことがあるサーファーは25%しかいないのだそうです。さらに、常に使用しているサーファーはもっと少ないかもしれません。
サーフィン時に耳栓をして冷たい海水の侵入を防ぎ、さらに冷たい風による冷却効果を和らげてサーファーズイヤーの形成を予防することがわかっているのに、多くのサーファーは耳栓を使用しない現状があるようです。
たしかに耳栓はそれだけでも違和感があったり、周りの声や音も遮断されたりするから使用し難いかもしれません。また、単純に付け忘れることもあるでしょう。しかしサーファーズイヤーが広く認識されている現在では、サーフィンに特化した耳栓も多く販売されていますので、そういったサーフィン専用の耳栓を使用することで、ある程度の違和感解消の効果があるのではと思います。
まとめ:サーファーズイヤーは耳栓を使用することで予防効果があります!
サーファーズイヤーは、冷たい海水の刺激を受け続けることが原因で発症する最も恐ろしいサーファーの病気ですが、冷たい海水の侵入や冷たい風の刺激を軽減する耳栓の使用が、サーファーズイヤーの最も効果的な予防法になります。
重度のサーファーズイヤーへと進行した場合には、手術によって突起した骨を削るとるしか方法がありません。保険適用とはなりますが、その費用が30,000円程度は必要です。さらに、サーフィン再開までには約4週間程度の時間が必要になります。
サーファーにとって最も深刻なダメージは、お金よりもサーフィンが出来ないということではないですか?サーファーにとって最も恐ろしいサーファーズイヤーにならないためにも、冬のサーフィンには耳栓持参で海に向かうことをおすすめします。
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