【第2弾】日焼けしたモッズコートを自宅で染め直した結果と感想

最終更新日:2020.2.25

自宅で染め直しの第2弾。前回のパーカーの成功に気を良くして、通勤に使用している250ccビックスクーター乗車時のモッズコートの染め直しにもチャレンジしてみました。

このモッズコートは、ボリュームのあるハイネック仕様で首回りからの寒気の侵入も皆無、さらに生地も厚いから保温性もバッチリ。

そして何よりスタイルが良いから、お気に入りなのです・・・が、夏の間の保管状況がマズかったようで、強烈な日焼けによって見るも無残な状態です。




 

染め直し前のモッズコートの現状を確認

全体的に日焼けが確認できますが、FRONTはまぁ我慢できるレベルです。

BACKは一目瞭然で酷い状態です。特に左袖と左裾が酷い状態です。

左袖の状態です。はっきりと日焼けが確認できるツートンカラー状態。

モッズコート定番のフィッシュテールもご覧の状態です。やはり左側に強烈な日焼けの跡が確認できます。

上記画像で日焼けが酷い状態なのがわかると思います。また、染め直し前のモッズコートは全体的に経年劣化がありますが。

とはいえ、そのヤレ具合が味となっていてお気に入りなのですが、日焼け具合が見逃せるレベルを通り越して無残な状態となってしまっています。



【PAC】日焼けしたモッズコートを自宅で染め直す手順と経緯

「SUPER BURACK」には固着剤が2袋付いています

今回のモッズコートの染め直しは、染料と染料を定着させる色止め剤がセットになった「PAC FABRIC DYE」という製品の「SUPER BLACK」を使用することにします。

この「PAC FABRIC DYE」には、色褪せた黒色の衣類専用の染め直しに「BACK TO BLACK」という製品がありますが、今回はしっかりとした黒に戻したいので「SUPER BLACK」を使用することにしました。

*染め直しの染料は、綿、麻、レーヨン、テンセル(リヨセル)、キュプラの繊維に着色します。なので、染め直ししたい衣類の品質表示の確認が必要です。今回のモッズコートは表地がコットン100%、裏地ポリエステルとなっていますので、裏地以外はしっかりと染まるハズです。

準備するもの

今回はお湯の量を計る2Lのペットボトル、染料を溶かすのに手桶を使います

● PAC FABRIC DYE col.03 SUPER BLACK×2パック
● 塩×600g
● 容器(バケツなど)
● ボウル(染料を溶かす用)
● 泡立器
● ゴム手袋
● 衣類洗剤(エマール等)なくてもOKです。

今回のモッズコートの染め直しには上記のものが必要ですが、新たにお金をかけるのもアレなので自宅にあるものを使います。ただし、塩はスーパーで最も安かったヤツを購入しました。

「PAC FABRIC DYE」の染料は、対象となる衣類の乾燥重量で使用する量が決まるようです。染める衣類250gに対して1袋が基本みたいです。ですが、今回は1kgを超えるモッズコートですが、白を黒に染め直す訳ではないので2袋で良しとしています。

染め直しの手順

❶ モッズコートを軽く洗濯する(柔軟剤・漂白剤不可)
❷ 染料を溶かす
❸ 固着剤と塩を溶かす
❹ 固着剤と塩を溶かした容器に❷の染料を混ぜる
❺ 濡れた状態のモッズコートを❹の容器に漬ける(1時間)
❻ 余分な染料をすすぐ
❼ 色止めをする(15分)
❽ 再度すすぐ
❾ 脱水する
➓ 陰干しして完成

【PAC FABRIC DYE・必要な染料量の基準】
衣類の重さ 250g 500g 750g 1kg
PAC 1パック 2パック 3パック 4パック
300g 600g 900g 1,2kg
お湯 6,5L 13L 19,5L 26L

*上記表の塩とお湯の量は「PAC FABRIC DYE」の使用パック数が基本となっています。衣類の重さが250g以下だったり1kg以上の場合には、PAC、塩、お湯の量をそれぞれ加減してください。お湯の量は染料と固着剤と塩を溶かす時の総量となります。

モッズコートの染め直しは上記10の手順で完了します。それでは、モッズコートの染め直しの手順と経緯を詳しく紹介していきます。

❶ モッズコートを軽く洗濯する(柔軟剤・漂白剤不可)

まずはじめに、モッズコートを軽く洗濯します。今回は洗濯機で軽く洗濯して、軽く脱水しています。柔軟剤や漂白剤は使用しないで、洗剤で軽く洗う程度で良いみたいです。脱水しすぎることなく、十分に濡れたままの状態にしておくことがポイントのようです。

❷ 染料を溶かす

染料を溶かす

「PAC FABRIC DYE」の染料「SUPER BLACK」2袋を容器に入れ、約50°Cのお湯500mlに溶かします。泡立て器を使うと簡単に混ぜることができます。ただし、この時に染料が周りに飛び散らないように、細心の注意を払って行ってください。浴室で行うことをお勧めします。壁や床に付いたら、すぐに洗い流せる環境が最適です。

❸ 固着剤と塩を溶かす

SUPER BLACKは固着剤4袋になってます

モッズコートを漬ける容器に約50°Cのお湯12,5Lを入れて、固着剤(計4袋)と塩600gを溶かします。この量でモッズコートが浸からない場合はお湯の量を増やしても問題ありません。今回はしっかりと浸からなさそうだったので3L増やしました。

❹ 固着剤と塩を溶かした容器に❷の染料を混ぜる

周りになるべく染料が飛ばないように注意します

モッズコートを漬ける容器で❸に作った固着剤と塩が混ざったお湯の中に、❷で作った染料を加えて混ぜ合わせます。この際に手袋の袖から染料が手袋の中に入ることがないように注意して混ぜます。染料が手袋の中に入って手に付くと、数日間は黒い手のままですので気をつけましょう。

❺ 濡れた状態のモッズコートを❹の容器に漬ける(1時間)

モッズコートの全部が染料には浸かりません

全体が均一に染まるように10分毎に混ぜ合わせました

濡れた状態のモッズコートを❹で作った染料と固着剤と塩が混ざったお湯の中に1時間漬け込みます。この際には放置することなく数回に渡って、こまめに混ぜ合わせるのがポイントです。そうすることでムラなく染めることができます。

❻ 余分な染料をすすぐ

モッズコートはすすぎが大変そうなのでエマールを使います

シャワーを使ってガンガンすすいでいきます

すすぎ3回終了後

すすぎ5回目で水中で指が確認できる色味になりました

1時間程度モッズコートを漬け込んだら、容器のお湯を捨ててすすいでいきます。このすすぎは水が透き通るまで行う必要はありません。むしろ水の色が濃紺の色の状態がベストです。水に手を入れて水中の指が確認できるくらいの色味でOKです。

また、このすすぎの際はオシャレ着洗いに使う洗剤(エマール等)を入れてすすぐと早いみたいです。今回はモッズコートですすぎが大変そうだったのでエマールを使うことにしました。結果、5回のすすぎで水中の指が確認できる程度になりました。

❼ 色止めをする(15分)

色止め液を加えたお湯にモッズコートを漬けます(15分)計3回混ぜ合わせました

染料を定着させるための色止めを行います。すすぎ終わった容器の水を捨てて、約50°Cのお湯を12L入れて色止め液2本を混ぜ合わせていきます。すすいだモッズコートをこの中に入れて15分間漬け込みます。この際も染色時と同様に、時々混ぜながら漬け込むことでムラなく定着します。

❽ 再度すすぐ

水が透明になるまですすいでいきます。

色止めした容器のお湯を捨てて再度すすいでいきます。この際のすすぎは❻の時とは違い、水の色が透明になるまですすいでいきます。色止めを行っていますので、3回程度のすすぎで透明な水の色になりました。

❾ 脱水する

普通に洗濯機で脱水するだけです。

➓ 陰干しして完成

なるべく日に当たらないように干して完成です。

【比較】日焼けしたモッズコートを自宅で染め直した結果

【フロント】染め直し前

【フロント】染め直し後

【バック】染め直し前

【バック】染め直し後

【左袖】染め直し前

【左袖】染色後

【フィッシュテール】染色前

【フィッシュテール】染め直し後

今回も予想通りしっかりと染め直しができたようです。というか、違う色に染め直したように黒がしっかりと染まっています。気になる酷い日焼けの色褪せた後もなく、全体的に色味が強烈に濃くなっているのがわかります。

今回の染め直しは、2度目の経験ということもあって完璧に近い結果です。また、モッズコートという大物が相手だったので、浴室で作業を行ったことも良かったようです。というのも、モノがモノだけに漬け置き時の混ぜ合わせ時には、とにかく周りに染料が飛び散ります。

そんな時もシャワーですぐに流すことができるので、モッズコートのような大物の染め直しは浴室での作業を強くオススメします。また、今回の染め直しの容器には、サーフィン用の大きいバケツを使いましたが、どうしても染料が付着してしまいます。

しかし、バケツに付着した染料もハイターを使って落とすことが出来ました。塩素系の洗剤であれば何でも良いようです。




【モッズコート】染め直しのコツ

● なるべく大きい容器を使う
● 染料が飛び散っても良い場所で行う
● 折りたたむように漬ける

前回のパーカーとは違い、今回のような大物の染め直しでは大きな容器を使うほど効果があるようです、また容器の深さよりも、浅くても広い大きな容器が最適のように感じます。

染め直しを行う場所についても、お湯が用意出来る屋外、もしくは浴室での作業が良いでしょう。染料の混ぜ合わせからすすぎに至るまで、とにかく染料が周りに飛び散ります。また、染料の飛び散りを気にしていては作業もはかどりません。

そしてモッズコートのような大物の染め直しでは、染料に浸ける際には折りたたむように浸けることが良いようです。

最初は表向きに折りたたんで浸ける

混ぜ合わせ時は逆向きに折り畳んで浸ける

染料には計1時間ほど浸けていきますが、その際に放置せずに数回にわたって混ぜ合わせます。手順としては、まずはじめに「折りたたむように浸ける」→「今度は逆に折りたたむように浸ける」→「また最初のように折りたたむように浸ける」→「また逆に折りたたむように浸ける」といったように、グチャグチャではなく規則正しく浸けることが良い結果を得られるようです。

また今回の染め直しは、しっかりとしたブラックに染めたかったことで「SUPER BLACK」を2袋使いましたが、色褪せを治す程度であればお湯の量は同じで「SUPER BLACK」を1袋、もしくは「BACK TO BLACK」を2袋で良いのではと思います。

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【感想】モッズコート1割の値段での完全復活には大満足!


● PAC FABRIC DYE col.03 SUPER BLACK×2パック(計2,200円)
● 塩600g(98円1kg入り)

今回の染め直しも自宅にあるものを使って染料と塩を購入しただけで、強烈な日焼けによって見るも無残な状態のモッズコートを無事に復活させるることができました。モッズコートの約1割の値段での完全復活には、とても満足度が高い結果となりました。

今回のような染め直しを染め直し業者に依頼した場合には、普通に10,000円オーバーの料金の請求があります。なので、色が褪せたりしているだけで、まだまだ活躍しそうな服は自身で染め直してみるのがオススメです。また「PAC FABRIC DYE」の染料は加熱不要で簡単です。

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