最終更新日:2020.7.3
波止釣りでは得られない開放感と荒磯ならではの豪快に竿を曲げて、大物との勝負を挑みたいと思われる方も多いのではないでしょうか。それが磯釣り初心者であっても、上級者同様に同じような想いを持たれる方も多いかもしれません。
そこでこちらでは、そんな磯釣り初心者のあなたに「瀬渡し船」を使った沖磯での磯釣りを楽しむための手順をご紹介していきます。
瀬渡し船は初めてでも大丈夫!予約から回収までの手順をご紹介します!
瀬渡し船は、沖磯での釣りを楽しむためには必須の渡船となります。また、そのロケーションからくる解放感は沖磯ならではです。私も毎回、磯に上陸する時のあのワクワク感は例えようもありません。それでは、この瀬渡し船利用時の手順を簡単にご紹介していきます。
対象魚を決める
まずは、あなたの釣りたい対象魚を決めましょう。その対象魚によって渡してもらう磯の確定が出来るはずです。例えば、石鯛のような底モノとメジナやタイやイサキといった上モノの対象魚とでは、渡される磯も違ってくるのが普通だからです。
とはいえ、瀬渡し船が初めての方はわからないと思いますので、まずは行きつけの釣具店に相談するのが良いでしょう。また、大型の釣具店では近郊の釣り場や瀬渡し船の情報が開示されている場合も多いですから、まずはそういった大型の釣具店に行ってみるのが良いかもです。また、ほとんどの瀬渡し船がホームページを持っていますので、ネットを通じて情報を集めるのもおすすめです。
瀬渡し船に予約の電話をする
対象魚と行きたい磯に渡してもらえる瀬渡し船が決定したら、その瀬渡し船へ予約の電話をしましょう。この場合のほとんどが、その船の船頭の携帯電話の場合が多いようです。この予約は、多くの瀬渡し船で2か月前からの予約が可能な場合が多いです。とはいえ、釣行日前日の予約であっても問題ありません。
予約の電話で大事なポイントとして「初めて」であることと「対象魚」を伝えることが大切です。また、希望する瀬(磯)がある場合はその旨も伝えましょう。そうすることでスムーズなやり取りができますし、その対象魚に適した瀬(磯)も紹介されますので、船頭の意見を参考にして渡る瀬(磯)を決定しましょう。
そして釣行日から数日前での予約の場合は、釣行前日の夕方には明日の出港の有無と出港時間の確認を行いましょう。また、予約の電話は昼間の時間帯は避けて、回収業務が終了したと思われる夕方前後の時間帯が良いでしょう。
乗船:時間は厳守しましょう
瀬渡し船の乗船時間は時間厳守です。出港時間の少なくとも30分前には港へ着くように出かけましょう。また、乗船名簿への記入を求められた場合は記入しましょう。そして、ほとんどの瀬渡し船では駐車場が決められていますので、適切な場所へ駐車してください。
乗船時は、自分の荷物は自分で運ぶのが基本です。また、その際は乗船者の通行の邪魔にならない所にまとめて置きましょう。船に乗り込んだら船頭へ自分の名前を伝えて、渡る瀬(磯)と回収時間の確認をしましょう。また、その瀬(磯)が何番目になるのかを聞いて準備をしておくことも大切です。
渡礁:必ず片手は空けておく
いよいよ瀬(磯)へ上陸です。この場合に最も注意したいのは、両手で荷物を持たないということです。必ず片手は空けておくようにしましょう。多くの瀬渡し船では、その乗船客が協力してバケツリレー方式で、あなたの荷物を運ぶ手伝いをしてくれます。まずは手頃な荷物一つを持って渡礁して、乗船客の助けを借りるのが賢明です。
渡礁後は、安全を確認したら手を上げる等のジェスチャーで船頭に伝えましょう。その際には、船頭によっては潮の流や釣り方のレクチャーをマイクを通して教えてくれたりしますよ。ここまでの作業が終わればひと安心です。あとは、回収の時間まで磯釣りを満喫してください。
離礁:30分前には納竿しましょう
瀬渡し船の回収時間の30分前には納竿しましょう。また、釣り場がコマセで汚れている場合には、必ずバケツで水を流して清掃するのも忘れないようにしましょう。ゴミは必ず、残さず持って帰ります。港に備え付けられているごみ箱がある場合はそちらへ捨てましょう。瀬渡し船によっては始末してもらえる船もあります。
離礁時は、渡礁時同様に乗船客の助けを借りて、荷物の受け渡しを行って安全に瀬(磯)を離れましょう。また、瀬渡し船が着ける場所は、ほとんどの場合で渡礁時に着けた所となります。
帰港後:支払い
ほとんどの場合が、この帰港後に料金を支払います。または、船宿に立ち寄っての精算となる場合もあるようです。一般的な瀬渡しの料金は2,000円から5,000円程度です。この料金の支払時に、船頭から釣果を聞かれたりすることが多いですので、報告しておくと良いでしょう。と同時に、他の瀬(磯)での釣果を聞いてみることで、次の釣行時の参考にもなるのではと思います。
瀬渡し船の乗船に必要なアイテム2つ
- 磯靴
- フローティングベスト
瀬渡し船の乗船に必要なアイテムは上記2つがありますが、磯靴に関しては必ずしも必須ではない瀬渡し船もあるようです。ですが、この磯靴はあなた自身の安全のためにも必須の磯釣りアイテムとなります。特に、沖磯はゴツゴツとした岩が多く滑りやすいために、万一転倒してケガをしたり、最悪は海へ転落してしまうこともあるかもしれません。
フローティングベストは、瀬渡し船乗船には必須のアイテムです。このフローティングベストの着用がない場合は乗船を拒否されます。万が一の落水時に備え、必ず必要な物です。また、フローティングベストには多くのポケットが付いており、釣りに必要な小物の収納にも便利です。
瀬渡し船はどんな所に渡すの?
磯釣りのフィールドとなる磯には「地磯」と「沖磯」の2つがあります。当然ですが「沖磯」は、瀬渡し船を利用しなければ上陸することは出来ません。磯釣りを楽しむ釣り人の多くが、このような「沖磯」で釣りをするために瀬渡し船を利用します。
一方で「地磯」も「沖磯」に負けない磯が存在します。地磯といっても、必ずしも道路から歩いて行ける場所ばかりとは限りません。潮通しのよい沖磯に負けない地磯もたくさんありますが、瀬渡し船はこういう所にも人を降ろしていきます。
まとめ:一人の釣行でも瀬渡し船では団体行動です!
今回は、沖磯での磯釣りを楽しみたいと思われる磯釣り初心者に向けて、瀬渡し船を使った釣行の手順を簡単にお伝えしてみましたが参考になったでしょうか。
瀬渡し船では、たとえ一人での釣行であっても団体行動を取ることになります。なので時間厳守に始まり、同乗する釣り人に迷惑を掛けないように心がけることが求められます。
最後に、ちょっと耳の痛い話もしてみようと思います。私もいくつかの瀬渡し船を利用しましたが、中にはとんでもない船頭が存在します。「荷物は投げろ」「グズグズするな」といったような態度をする船頭が少なからず存在するのも確かです。こういった船頭に限って船の運転は下手です。当然ですが、こういった船頭の船はその後二度と利用しません。
船頭さんも愛想のいい人悪い人と様々です。なので、その辺りを事前に収集することも大切なのかなとも思います。とはいえ、予約時の船頭の受け答えで、ある程度の判断もできるのではと思います。
大自然のど真ん中で、日常を忘れて行う沖磯での磯釣りは、波止場のような釣りでは味わえない醍醐味があります。こちらのページが初めての瀬渡し船を利用して、磯釣りを楽しみたいと思われるあなたの参考になればと思います。
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