最終更新日:2021.12.7
毎日の足として活躍しているフォルツァSiのリアブレーキパッドを前回の交換から約6,000km走行での作業です。フォルツァSiのリアブレーキパッドへのアクセスにはマフラー等の脱着も必要ですが、手順を理解していれば簡単なメンテナンス作業となります。
こちらのページはホンダ・フォルツァSiのリアブレーキパッドの交換手順と必要なモノ、さらにリアブレーキパッドを外す際に使うレンチの使用サイズについてまとめています。
フォルツァSiブレーキパッド交換に必要なモノとレンチサイズ
● ブレーキパッド
● シリコングリス
● ディスクブレーキセパレーター
● スパナ・レンチ(10mm,12mm,15mm,17mm)
フォルツァSiのリアブレーキパッドの交換には最低限、上記を用意する必要があります。ブレーキパッド以外にはブレーキの鳴き止めやかじり防止のためのシリコングリス、飛び出たピストンを戻すディスクブレーキセパレーター、あとはブレーキキャリパー脱着時に必要なスパナやレンチといった工具が必要となります。
フォルツァSiのリアブレーキキャリパーの固定は12mmのボルトが使用されていますが、リアブレーキキャリパーのアクセスまでにマフラーと遮熱板の脱着が必要ですので、それぞれ10mmと15mmのソケットレンチ等も必要となります。
フォルツァSiのリアブレーキパッド交換手順
① マフラーを外す
② 遮熱板を外す
③ リアブレーキキャリパー本体のボルトを緩める
④ リアブレーキキャリパーをサスペンションアームから外す
⑤ リアブレーキパッドを外す
⑥ ディスクブレーキセパレーターを使ってピストンを押し戻す
⑦ 新品ブレーキパッドの裏にシリコングリスを塗布して取り付ける
⑧ 外した逆の手順で組み付ける
フォルツァSiのFブレーキパッドの交換手順は上記の通りです。ブレーキパッドの交換は未経験だと大変そうなイメージですが、手順が分かればパッド交換だけなら40分程度あれば終了するレベルの簡単な整備作業となります。それでは、その手順を画像を使って解説していきます。
① マフラーを外す
フォルツァSiは、そのままではリアブレーキキャリパーにアクセスできませんので、まずはマフラーを外していきます。マフラーは上下3本のボルトで固定されていますので、15mmのレンチを使って外していきましょう。
② 遮熱板を外す
続いてもリアブレーキパッドのアクセスに邪魔な遮熱板を10mmのレンチを使って外していきましょう。
③ リアブレーキキャリパー本体のボルトを緩める
キャリパー本体とサスペンションアームとは2本のボルトで固定されていますが、まずはキャリパー本体のボルトのみを緩めておきましょう。
この作業はキャリパーをサスペンションアームから取り外した後では、トルクがかけ難いのでサスペンションアームにキャリパーが固定されている状態で緩めておきます。緩めるだけで外す必要はありません。
④ リアブレーキキャリパーをサスペンションアームから外す
リアブレーキキャリパーをサスペンションアームから外していきます。使用レンチサイズは12mmです。
⑤ リアブレーキパッドを外す
リアブレーキキャリパーをサスペンションアームから外したら、③で緩めていたキャリパーピンボルトを外して、パッドをキャリパーからずらして外していきます。キャリパーピンボルトは単体では空回りしますので、17mmのレンチ等を使って回りドメをして行いましょう。
パッドは凹みにハマっているだけですが、キャリパーの中央部分にコの字型のピンがあるので、パッドは外側に向かってしか外せないようになっています。パッドは外側に引っ張れば簡単に外せるようになっていますので2枚とも外していきましょう。
⑥ ディスクブレーキセパレーターを使ってピストンを押し戻す
ブレーキパッドを外したら、パッドを押しているピストンをディスクブレーキセパレーターを使って戻していきます。新車の状態であれば簡単に手で押すだけでピストンも戻りますが、交換時期を迎えたピストンは結構なトルクを必要としますので専用工具を使います。
フォルツァSiのリアブレーキピストンは1つのみですので、ディスクブレーキセパレーターを使えば簡単に戻すことができます。尚、本来であればこの段階でキャリパー本体の掃除を行う方が良いのですが、今回はパーツクリーナーを使った軽い清掃を行っています。
⑦ 新品ブレーキパッドの裏にシリコングリスを塗布して取り付ける
2枚のブレーキパッドの裏にシリコングリスを塗布したら、キャリパーにパッドを組み付けていきます。シリコングリスは取り付け前でも後でもどちらでも問題ありません。パッドは凹み部分に合わせて簡単にはめ込むことができますので、外した逆の手順ではめ込んでいきます。
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パッドをはめ込んでキャリパーを戻したら、ドライバー等を利用してパッド同士の隙間を広げておきます。新品パッドは厚みがあるので、そのままではパッド間の隙間がブレーキディスクの幅に対して狭いかもしれません。なので、マイナスドライバー等を利用して隙間を広げてみるのが良いでしょう。
⑧ 外した逆の手順で組み付ける
パッドをキャリパーに取り付けてブレーキディスクへの挟み込み作業完了後は、2本のキャリパーボルトを締め付ければブレーキパッド交換作業自体は完了ですが、リアブレーキパッド交換は遮熱板とマフラーを取り付けてパッド交換作業が終了となります。
尚、トルクレンチがあれば適切なトルクでキャリパーを組み込むのがベストです。締め付けトルクはキャリパーボルト30Nm、キャリパーピン17Nmとなっています。
そして、全ての作業が完了したらブレーキレバーをカチカチやるのを忘れないようにしてください。パッド交換後はブレーキレバーに遊びがあるので、正しい油圧になるまでブレーキレバーを数回操作しておきましょう。また、参考までにブレーキオイルの油面が上昇していることも確認しておきましょう。
あとめ:リアブレーキパッド交換もDIYで簡単です
今回はフォルツァSiのリアブレーキパッド交換の手順や、その際に必要な工具についてまとめてみましたが参考になったでしょうか。尚、今回のパッドはいつも使用している「デイトナ・ハイパーパッド」が、どのショップでも在庫切れとなっていたので無名のよくわからない商品を利用してみました。
使用後の感想としては普通に効きますが、デイトナに比べて制動力に違いがあります。また、雨の日の制動力にも若干の不安を感じますが、通常の使用では問題はないのではと思います。
ブレーキパッド交換は保安部品ということもあって慎重になりがちですが、その交換作業自体は手順がわかっていれば40分程度で完了する作業となります。なので、DIYで自分のバイク整備を行いたい場合は入門的な作業としてもおすすめです。
● 今回使用したパッドはこちら
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