最終更新日:2022.1.8
お気に入りのパーカーの日焼けが酷く買い替えの購入を検討していた頃、自宅で染め直す方法があることを知りました。もし失敗しても今の状態よりも酷くなることはないだろうと、思い切ってこの染め直しを実際にやってみることにしました。
今回は、自宅で簡単に衣類の染め直しができるという衣類用の染料を使って、日焼けで色褪せたパーカーの染め直しにチャレンジしてみました。
染め直し前のパーカーの現状の確認
数年前にプロテインと一緒に購入したマイプロテインのパーカーも、今では廃棄直前のパーカーと思えるほどの日焼けが酷い状態です。このマイプロテインのパーカーは、細身のラインでシルエットが気に入っていたこともあって、ダメ元での染め直しチャレンジです。
【PAC】日焼けで色褪せたパーカーを自宅で染め直す手順と経緯
今回のパーカーの染め直しは、染料と染料を定着させる色止め剤がセットになった「PAC FABRIC DYE」という製品の「NAVY BLUE」を使用することにします。
*染め直しの染料は、綿、麻、レーヨン、テンセル(リヨセル)、キュプラの繊維に着色します。なので、染め直ししたい衣類の品質表示の確認が必要です。今回のパーカーはコットン60%とポリエステル40%ですが、ポリエステルは裏地の起毛部分になりますので、色褪せた表地のコットン部分はしっかりと染まるハズです。
準備するもの
・PAC FABRIC DYE col.11 NAVY BLUE
・塩×300g
・容器(バケツなど)*今回は洗面台で行いました。
・ボウル(染料を溶かす用)
・泡立器
・ゴム手袋
・衣類洗剤(エマール等)なくてもOK
今回のパーカーの染め直しには上記のものが必要ですが、新たにお金をかけるのもアレなので自宅にあるものを使います。ただし、塩はスーパーで最も安かったヤツを購入しました。また、衣類洗剤(エマール等)なくてもOKみたいです。
「PAC FABRIC DYE」の染料は、対象となる衣類の乾燥重量で使用する量が決まるようです。染める衣類250gに対して1袋が基本みたいです。今回は350gのパーカーですが、白をNAVYに染め直す訳ではないので1袋で良しとしています。
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染め直しの手順
1 パーカーを軽く洗濯する(柔軟剤・漂白剤不可)
2 染料を溶かす
3 固着剤と塩を溶かす
4 固着剤と塩を溶かした容器に2の染料を混ぜる
5 濡れた状態のパーカーを4の容器に漬ける(1時間)
6 余分な染料をすすぐ
7 色止めをする(15分)
8 再度すすぐ
9 脱水する
10 陰干しして完成
【PAC FABRIC DYE・必要な染料量の基準】
衣類の重さ | 250g | 500g | 750g | 1kg |
---|---|---|---|---|
PAC | 1パック | 2パック | 3パック | 4パック |
塩 | 300g | 600g | 900g | 1,2kg |
お湯 | 6,5L | 13L | 19,5L | 26L |
*上記表の塩とお湯の量は「PAC FABRIC DYE」の使用パック数が基本となっています。衣類の重さが250g以下だったり1kg以上の場合には、PAC、塩、お湯の量をそれぞれ加減してください。お湯の量は染料と固着剤と塩を溶かす時の総量となります。
パーカーの染め直しは上記10の手順で完了します。それではパーカーの染め直しの手順と経緯を詳しく紹介していきます。
1 パーカーを軽く洗濯する(柔軟剤・漂白剤不可)
まず、はじめにパーカーを軽く洗濯します。今回は洗濯機で軽く洗濯して、軽く脱水しています。柔軟剤や漂白剤は使用しないで、洗剤で軽く洗う程度で良いみたいです。脱水しすぎることなく、十分に濡れたままの状態にしておくことがポイントのようです。
2 染料を溶かす
「PAC FABRIC DYE」の染料「NAVY BLUE」1袋を容器に入れ、約50°Cのお湯500mlで溶かします。泡立て器を使うと簡単に混ぜることができます。ただし、この時に染料が周りに飛び散らないように、細心の注意を払って行ってください。浴室で行うことをお勧めします。壁や床に付いたら、すぐに洗い流せる環境が最適です。
3 固着剤と塩を溶かす
パーカーを漬ける容器(今回は洗面台を使用)に約50°Cのお湯6Lを入れて、固着剤と塩300gを溶かします。この量でパーカーが浸からない場合はお湯の量を増やしても問題ありません。
4 固着剤と塩を溶かした容器に2の染料を混ぜる
3に作った固着剤と塩が混ざった容器のお湯の中に、2で作った染料を加えて混ぜ合わせます。この際に手袋の袖から染料が手袋の中に入ることがないように注意して混ぜます。染料が手袋の中に入って手に付くと、数日間は黒い手のままですので気をつけましょう。
5 濡れた状態のパーカーを4の容器に漬ける(1時間)
濡れた状態のパーカーを4で作った染料と固着剤と塩が混ざったお湯の中に1時間漬け込みます。この際には放置することなく数回に渡って、こまめに混ぜ合わせるのがポイントです。そうすることでムラなく染めることができます。
6 余分な染料をすすぐ
1時間程度パーカーを漬け込んだら、容器のお湯を捨ててすすいでいきます。このすすぎは水が透き通るまで行う必要はありません。むしろ水の色が紺色が残る状態がベストです。水に手を入れて水中の指が確認できるくらいの色味でOKです。
また、このすすぎの際はオシャレ着洗いに使う洗剤(エマール等)を入れてすすぐと早いみたいです。今回は5回程度のすすぎで、水中の指が確認できる程度になりました。
7 色止めをする(15分)
染料を定着させるための色止めを行います。すすぎ終わった容器の水を捨てて、約50°Cのお湯を6L入れて色止め剤1本を混ぜ合わせていきます。次にすすいだパーカーを絞って、この中に入れて15分間漬け込みます。この際も染色時と同様に、時々混ぜながら漬け込むことでムラなく定着します。
8 再度すすぐ
色止めした容器のお湯を捨てて再度すすいでいきます。この際のすすぎは6の時とは違い、水の色が透明になるまですすいでいきます。色止めを行っていますので、3回のすすぎで透明な水の色になりました。
9 脱水する
普通に洗濯機で脱水するだけです。
10 陰干しして完成
なるべく日の当たらない風通しの良い場所で陰干ししましょう。
【比較】日焼けで色褪せたパーカーを自宅で染め直した結果
予想通りしっかりと染め直しができたようです。気になる酷い日焼けの色褪せた感じはなくなり、全体的に色味が濃くなっているのがわかります。とはいえ、新品時の深い色味を再現するまでにはいかないようです。
また細かい部分を見ていけば、それなりの出来だとも言えなくもありません。しかし、予定していた日焼けによる色褪せを改善する目的は達成したのではと思います。結果としては大成功と言って良い完成度で、とても満足度が高い染め直しとなりました。
【感想】わずか数百円での復活はコスパが高い!
・PAC FABRIC DYE col.11 NAVY BLUE×1パック(770円)
・塩×300g(1kg入り89円)
今回の染め直しは自宅にあるものを使って染料と塩を購入しただけで、強烈な日焼けによって見るも無残な状態のパーカーを無事に復活させることができました。わずか数百円の値段での復活には、とても満足度が高い結果となりました。
今回のような染め直しを染め直し業者に依頼した場合には、普通に数千円の料金の請求があります。なので、色が褪せたりしているだけで、まだまだ活躍しそうな服は自身で染め直してみるのがオススメです。また「PAC FABRIC DYE」の染料は加熱不要で簡単です。
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