最終更新日:2020.2.23
サーフィンにハマるとウォーターフロントの恵まれた一部の方以外、ほとんどのサーファーが一度は考えたことがあるのが「移住」ではないでしょうか。日本のサーフィン人口は200万人以上と結構なサーフ人口ですが、このうち波や生活環境に恵まれたサーファーはどの位いらっしゃるでしょうか?
私のホームとしているポイントは地方都市のこれまたド田舎ということもあって、ローカルサーファーを含めこのポイントへ通うサーファーのほぼすべてが往復1時間~2時間のドライブです。さらには、年間を通して波乗りで出来る日を数えた方が早いといった環境で泣けてきます。
当然ですが毎週末確実にサーフィンを楽しめることもなく、さらに遠方のポイントへとドライブを強いられる訳です。こういったサーファーって結構多いのではないでしょうか?そこで、今回はサーフィンでの「移住」について書いてみます。
サーフィンのための移住のメリット・デメリット
移住によるメリット
- 波乗りの回数が増える
- ガソリン代等の節約ができる
- 移動時間減少で時間に余裕ができる
- 常に波を気にしなくて良くなる
- 心が豊かになる
サーフィンのために移住する訳ですから、そもそも波乗りの回数は確実に増えます。逆に、これがないと移住するメリットはゼロですしね。今まで通っていたポイントにもよるでしょうが、それに掛かるガソリン代等のコストも大きな違いが生じるでしょうし、そこに費やしていた時間というモノにも余裕が生まれます。
波乗りの回数が増えることが移住の最大メリットでしょうが、それと同じくらいかそれ以上かもしれないのが「常に波を気にしなくても良い」ってことではないでしょうか。「波を気にしない」ってことだけで、かなりのストレスから解放されます。波がたっても仕事だったり、そんな日に限って抜けられない用事だったり…。
こういったストレスから解放されるのが実は、サーフィン移住の計り知れないメリットではないかと思います。サーフィンのために移住するのですから、波に恵まれた場所へと行くことになるので、サイズやコンディションこそ当たりハズレはあっても、そこに波はあるのですから。心にも余裕が生まれ心豊かに?過ごせることでしょう。
移住によるデメリット
- 生活環境が一気に変わる
- 友人・知人がいなくなる
- 今の仕事を辞めて職探し
一気に今までとの環境が変わることが移住によるデメリットでしょう。これは間違いないでしょう。また、これまでの友人・知人とは疎遠になるのも間違いないでしょう。とはいえ、新しい環境もポジティブに捉えてみれば、それはそれで楽しかったりもしますよね。
生活環境や友人・知人よりも、最も移住について行動抑止しているのが「仕事」ではないでしょうか。仕事によって収入を得ないことにはサーフィンもクソありません。特に、このサーフィンは波が無ければ始まりませんが、その波があるのは湘南などの日本屈指のサーフタウンは別として、ほとんどの場合が田舎で波は立っています。
最近では、国が地方移住を強く推進していたりして、各地方自治体も様々な移住者に対する助成や移住者向けの住宅の斡旋や仕事の斡旋、または専門学校等では就職を条件に学費の免除を行う地方自治体も増えています。東京などの一部の大都市以外は、ほとんどの自治体で人口減少が問題となっていることもあって、他県からの移転に積極的な自治体ばかりですので、一度移住希望の自治体のHPなどを覗いてみてはどうでしょう。
地方(田舎)暮らしは覚悟が必要
サーフィンを目的とした移住の場合は、サーフィンが出来れば問題ない?かも知れません。が、特に都市部に住む人が「地方の田舎」での暮らしに慣れるのはそれなりに大変です。私の場合は東京で20年程暮らして、生まれ故郷の地方都市へ戻りましたが、東京での暮らしが長かったこともあって、自分の地元ながら???ってことは多いです。
東京では隣りに住んでいる方の顔も名前も知らないというケースも多いのですが、地方(田舎)でそれではやっていけません。何か問題がそこで発生したような時は皆で助け合いといった事があるのですが、それが逆にストレスとなってしまうことも多々あります。自治会や町内会といった都会では希薄な関係が地方(田舎)では濃いです。また、地方(田舎)独特の閉鎖的な環境や、保守的な考えもストレスになるかもしれません。
地方(田舎)は、とにかく不便です。バスや電車も走ってはいても1時間に1本など…クルマは必須で、どこに行くにも遠いと感じるとこがあります。とはいえ、移住するということは多少の不便があることもわかっているはずですし、都会のような遊びもないことくらい100も承知で移住するはずです。
田舎暮らしにあこがれて移住していく人は多いですが、それ以上に田舎暮らしから都会へと戻る方が圧倒的に多いんだそうです。都会のような希薄な近所づきあいとは大きく違う田舎暮らしの環境がそうさせるのだそうです。
東京も地方もどっちも住んだ経験のある私の感覚では、都会の良さは「どんな人でも受け入れてくれる」ことだと思っています。その点、地方(田舎)では何か目立つことがあればすぐに知れ渡ります。このような都会とは違う距離感が窮屈に感じるのかも知れません。
それでも、確実に海に行く回数は増えますし、2時間の余裕でもあればとりあえず入水できる環境。今よりも生活レベルが低くなっても、サーフィンできるその環境があれば、サーファーにとって万事OK?ではないでしょうか。
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