【F1用語】これを知ってればF1のTV放送を2倍は楽しめる!

2020年のF1グランプリはレギュレーションやドライバー変更もほとんどなく、多くのF1チームが2019年シーズンを継続してスタートするシーズンともなっていますので、急速な進歩を果たしたレッドブル・ホンダにとってはチャンピオン争いに期待がかかるシーズンとなるでしょう。

そこでこちらでは、F1初心者の方やF1を初めて観る方を含めて、2020年のF1シーズンをTVの前応援しようというあなたへ、専門的な言葉が飛び交うF1用語をお伝えしてみようと思います。特に、頻繁にTV放送時に用いられるF1用語を中心に、その内容と合わせてご紹介していきます。



【決勝レース版】これを知ってればF1のTV放送を2倍は楽しめる!

F1はルールや用語が専門的過ぎて、マニア向けのモータースポーツだと思われている方も多いのかもしれません。しかし、これまでF1を観たことがなかった人でも、今からでも十分に楽しむことができます!

決勝レースでは、それぞれのマシン特性によって、レース戦略やピットインのタイミングにも大きな違いが生じる場合があります。それでは、決勝レースTV放送時に頻繁に用いられるF1用語を、その内容と共にご紹介していきます。




レコノサンス・ラップ

マシンのセッティングやコース上の最終確認を目的として行われる周回のことです。レコノサンス・ラップは、決勝レース開始30分前にピットレーン出口がオープンとなり、レース開始15分前にクローズされるまでの間、何周でも走行することが可能。

フォーメーションラップ

決勝レースのスタート前に行う1周のみのラップのことです。このフォーメーションラップ中に、マシントラブルが発生して走行できなかったりした場合は、原則としてそのマシンはピットからのスタートとなります。

セクター

●セクター1:そのサーキットの第1区間のことです。コース上のコントロールラインから1つ目のタイム計測ポイントまでの区間。
●セクター2:そのサーキットの第2区間のことです。コース上の1つ目のタイム計測ポイントから2つ目のタイム計測ポイントまでの区間。
●セクター3:そのサーキットの第3区間のことです。コース上の2つ目のタイム計測ポイントからコントロールラインまでの区間

ピットストップウインドウ

タイヤ交換の適切な目安となる幅のことです。例えば、レース距離が70周のGPがあったとして、ソフトタイヤの寿命が20~30周、ハードタイヤの寿命が50~60周だとします。そして、ソフトタイヤを履いてスタートして、ハードタイヤへのタイヤ交換を行う戦略をとった場合の「ウインドウ」は10周目には訪れることになります。

このような状況の時に「ウインドウが開いた」といった表現で頻繁に使われます。

デルタ

さまざまな違いに用いられる「差」のこと。例えば、ソフトタイヤとミディアムタイヤのラップタイムの違いであったり、燃料やラップタイムの目標値と実際値との差などに用いられる。TV放送時には「ミディアムとソフトタイヤとのデルタが大きい」といったような使い方で表現されることもあります。



アンダーカット

先行するターゲットより、早いタイミングでタイヤ交換のためにピットインすることです。先行を許すターゲットよりも早いタイミングでピットストップを行って、フレッシュなタイヤでペースを上げ、ターゲットがピット作業を行った時点で自車が前に出る作戦です。

決勝レースでは、頻繁にターゲットに対して行われる戦略となります。また、コース上で抜き難いサーキットでは、オーソドックスなピット戦略となります。

オーバーカット

アンダーカットの逆の意味で使われます。先行を許すターゲットよりも、タイヤ交換のためのピットインのタイミングを遅らせ、交換したばかりのライバルのタイヤが適切な作動温度に入らないうちに十分なギャップを築いて、自車がピットストップを終えた段階でターゲットよりも前に出る作戦となります。

グレイニング

タイヤの状態の一種を示す言葉です。タイヤの温度が上がらない状態で走行したり、コーナリング時にマシンスライドが多発する場合などに見られるタイヤ表面が均一に摩耗しない状態のことです。グレイニングが発生したタイヤは、グリップが大幅に低下するためにラップタイムが低下してしまいます。

ブリスター

タイヤの状態の一種です。路面温度や気温などの影響で、タイヤがオーバーヒートを起こした状態です。これは、タイヤの温度が上昇しすぎることが原因です。タイヤ内部が沸騰して、タイヤ表面が膨れ上がったり、気泡ができたりする状態となります。ブリスターは、最も深刻なタイヤの状態だといえます。

デグラデーション

タイヤの性能劣化のことです。新品タイヤの方が性能が高いのは当たり前です。ですが、周回数を重ねるにつれてタイヤはどんどん劣化し、同時に性能低下していきます。このタイヤの劣化のことを「デグラ」と表現する場合が多いです。

例えば「このサーキットのデグラはコンマ3秒」といった表現で使われます。この場合は、1周走るごとに0,3秒ラップタイムが落ちるということを意味しています。また、熱を原因とするデグラデーションのことをサーマル・デグラデーションといった表現をします。

DRS

リアウイングに設けられたマシンを加速させるシステムです。F1マシンのリアウイングの羽根を直線で開くことによって、空気抵抗を低減させマシンを加速させます。DRSは各サーキットに設けられた2~3箇所の直線区間で使用が可能です。DRS使用時はスピードを時速10~15km程度アップされることができます。

DRSは主に、前車をオーバーテイク(追い抜き)するために使用されます。但し、前車とのギャップが1秒以内でなければ使用できません。また、レーススタートとセーフティカー離脱後の最初の2周は使用することができません。

デプロイメント

F1マシンが周回することで回生したエネルギーのことです。F1マシンは2014年より、エンジン(ICE)と2つのモーターをその動力源としていますが、この内モーターはエネルギー回生システム(ERS)から供給されるエネルギーによって作動させることができます。

このエネルギー回生システム(ERS)は、マシンの排気熱とブレーキング時の運動エネルギーなどを回収してバッテリーに蓄えます。この蓄えられたエネルギーを使用することを「デプロイ」といった表現で使用します。そして「デプロイ」は通常であれば直線区間で使用され、そのパワーは馬力換算で160馬力がプラスされることになります。

当然、回収できる運動エネルギーの差で直線区間の最後まで使えるチーム、途中でなくなるチームといった事が起こりえる訳です。この「デプロイ」が切れたマシンは、リアウイングに装着されているLEDの点滅で確認することができます。




【決勝レース前】もっと楽しめる戦略やその内容!

パワーユニットが導入されている現在のF1では、単純にエンジンの優劣で決まるものではありません。また、マシンの車体性能や、空力性能などを含めた総合的なパッケージングが、その優劣を決めるポイントとなります。

それでは次に、F1のレースウイーク初日から決勝レース開始まで、各F1チームがどういった内容でマシンをセットアップしていくか?また、どういったところにフォーカスしているか?といったことを知ることで、決勝レースを楽しむことができると思います。

フリープラクティクス①

レースウイーク金曜日(モナコは木曜日)の午前中に行われるフリー走行1回目のことです。走行時間は1,5時間。F1にはFP-1〜3まで3回のフリー走行があります。このFP1で最初に行われるのが、インストレーションラップと呼ばれるマシンの確認作業です。

F1マシンはバラバラの状態で輸送され、各サーキットに到着してから組み立てられます。この組み立てたばかりのマシンを一度ゆっくりと走らせて、全てのギアがきちんと働いているか?ブレーキやアクセルは?どのコーナーで電波障害があるかなどの無線のチェックを含めて、基本システムがきちんと機能しているかどうかを確認します。

また、新しい空力パーツやシステムなどのテストが行われるのは、このFP1の場合がほとんどです。チームによってはF1未経験の新人ドライバーを走らせることもあります。同時に、このFP1のラップタイム自体にはほとんどを意味を持ちません。

フリープラクティクス②

FP①同様にレースウイーク金曜日(モナコは木曜日)の午後に行われるフリー走行2回目のことです。走行時間は1,5時間。このFP②では、主にタイヤのテストが行われます。F1の各レースにはコンパウンド(ゴムの硬さ)が違う、3種類のタイヤが持ち込まれますが、このタイヤの性能確認が主な作業となります。

当然、コンパウンド(ゴムの硬さ)の違いによって、それぞれのタイヤの寿命が異なります。なのでチームが知りたいのは、そのタイヤが何周位持つのかを確認したい訳です。また、実際のレースペースでのタイヤの持ち具合も同時に確認したい訳です。なので、このFP②ではレースペースでロングランを行うための練習だとも言えます。

また、このFP②でのロングランペースでのタイムは、実際の決勝レース時でのタイムを見越したものであるため、FP②でのタイムが良いマシンは決勝レースでも、レースペースが良いマシンだということです。

フリープラクティクス③

レースウイーク土曜日の午前中に行われるフリー走行3回目のことです。走行時間は1時間。各チーム、前日金曜日のデータを分析して、主に予選に向けたセットアップを行います。

金曜日の天気によっては、このFP③でロングランを行うことがありますが、通常は持ち込まれる最も柔らかいコンパウンドのタイヤで、予選に向けたシミュレーションが行われるのが通常です。当然、燃料も数ラップ分しか搭載されず、ロングラン時の多くの燃料を積んだ状態とは違うために、マシンの挙動も違ってきます。

クオリファイ①

レースウイーク土曜日の午後、決勝レースでのスタートポジションを決める予選1回目のことです。走行時間15分。F1GPは、Q①からQ③の3回の予選アタックがあり、タイム順にQ①~Q③各5台ずつが脱落していくノックアウト方式となっています。ここで決勝スタート16位~20位までが確定します。

クオリファイ②

Q①で脱落した5台を除いた15台で争われる予選2回目のことです。走行時間15分。このQ②でもタイム順に5台が脱落しますが、Q③に進む10台のマシンは、このQ②で履いているタイヤで決勝レースをスタートしなければなりません。また、Q②敗退のマシンは、希望するコンパウンドの新品タイヤで決勝レースをスタートすることができます。

なので、このQ②突破の当落線上にいるチームや、逆に余裕を持ってQ③へと進めるチームでは、それぞれのタイヤ戦略が見え隠れする予選ラウンドともなります。ここで決勝スタート11位~15位までが確定します。

クオリファイ③

Q②で脱落した5台を除いた10台で争われる予選3回目のことです。走行時間15分。このQ③へと進出した10台のマシンは、Q②でタイムを出したタイヤで決勝レースをスタートしなければなりません。このQ③の結果で、全てのマシンの決勝レースのスタート位置が確定します。

F1レースでは、決勝レースでのスタート位置は重要な要素となります。特に、モナコに代表されるような抜き難いサーキットではポールトゥウィンは珍しくありません。また、ポールポジション(予選1番手)から始まる奇数列が走行ラインということが多く、スタートダッシュ時にタイヤのグリップが良かったりといったメリットもあります。ここで決勝スタート1位~10位までが確定します。




終わりに

今回は、F1のTV放送を楽しむためのF1用語を、その意味や内容と共にお伝えしてみましたが、参考になったでしょうか。

2020年のF1GPは、ホンダF1のパワーユニットのレッドブルへの供給2年目ということもあって、とても注目を集めるシーズンとなるのではないかと思います。

そんなホンダの活躍をTVの前で応援しようというあなたへ、こちらのページが楽しさ倍増のお役に立てればと思います。

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